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皆さんはグアム入国に「ESTA」の申請が必要と聞いたことがありませんか?そして、ESTAを申請しないと、グアムへは行けないのでしょうか?
そもそも「ESTA」って何なのでしょう?あまり聞きなれないかもしれませんので、今回はESTAについて、さらに海外旅行時に役立つ空港の豆知識をお伝えしていきたいと思います。
グアム旅行でESTAは必要なのか
結論から言うと、旅行目的でグアムを訪れるのであれば、ESTAを持っていなくても問題ありません。
最初に申し上げた通り、海外へ行く場合は渡航先の国が入国を許可するために発行するビザが必要となる場合があります。
ですが、グアムには90日以内の滞在であれば、ビザがなくても入国できます。その理由は、2つのビザ免除プログラムがあるからです。
引用:グアム政府観光局
画像に書かれている通り、45日以内の滞在の場合、「I-736」という出入国カードを入国審査時に提出すれば、「グアム・北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」が適用され、ビザがなくてもグアムに入国できます。
そして、46~90日以内の滞在の場合は「米国ビザ免除プログラム」が適用され、このプログラムの利用条件の1つが【ESTAが承認されていること】となっているのです。
よって、グアムでの滞在が45日以内であれば、ESTAがなくても問題はありません。
ですが、米国CBC(国土安全保障省・税関・国境取締局)では、旅行者にもESTAの申請を推奨しています。それはESTAがあると、入国する側・入国される側の双方にメリットがあるからです。
ESTAのメリット
45日以内の滞在であれば、グアム入国時にESTAがなくても支障はありません。
ですが、グアムに行く時は、ESTAを取得しておくことをおすすめします。
それには、以下のメリットがあるからです。
- 入国審査待ちの時間が大きく短縮できる
- I-736を記入する必要がない
入国審査の待ち時間を大幅に短縮できる
ESTA申請の最大のメリットが入国審査の待ち時間の短縮と言えると思います。
グアムに行ったことのある人であればご存じだと思いますが、入国審査を受けるためには順番が来るまで列に並ばなくてはいけません。
この入国審査待ちの列は想像以上に長く、かなりの時間待たなくてはいけません。
ですが、ESTAがあれば「ESTA専用レーン」を利用できるので、あの長い行列に並ばずに済むのです。
ESTA専用レーンはスイスイ進むので、ほとんど待つことなく入国審査を受けられます。
I-736を記入しなくて済む
I-736とは入出国カードのことで、ESTAがない人はこのカードを入国審査時に提出しなければ、グアムに入ることができません。
I-736はオンラインから印刷することもできますが、飛行機内でも配られるのでグアムに向かうフライト中に記入する人がとても多いです。
1人分ならまだいいのですが、家族で行く人の場合は家族人数分書き込まなくてはいけません。
子供を見ながらの書類への記入は、思っていた以上に大変でした。
ESTAを事前に取得していればフライト中に書類を書く必要はなく、ゆったりと快適に空の旅を楽しむことができるのです。
さらに、機内でI-736に記入すると、記入ミスをしてしまうことが多くあるそうです。入国審査でそのミスが発覚すると、その場でまた記入し直さなくてはいけません。
そうなると、他の観光客だけでなく入国審査官にまで迷惑をかけてしまいます。
空港での入国業務をスムーズに行うためにも、ESTAの申請が推奨されているのです。
このように、あると便利なESTAですが、そもそもESTAってどのようなものかご存じですか?
ESTAとは
ESTAとは、電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)の略称です。
2009年1月12日より、 アメリカ合衆国の州へ入国する場合にはESTAを通じて認証を得ることが渡航の条件となりました。
さらに2010年3月20日より、米国当局の指示によってESTAの事前取得がない場合は空港にて搭乗手続きができなくなっています。
ちなみに、91日以上の滞在であれば、アメリカ大使館(領事館)へのビザの申請が必要となります。
有効期限
承認されたESTAの有効期限は2年間となっています。
有効期限内であれば、何度でもアメリカへの渡航が認められます。
ですが、パスポートの有効期限が2年未満の場合、パスポートの有効期限日と同日にESTAの有効期限も切れてしまいます。
許可継続中でも以下の場合は、新規でESTAが必要となります。
- 新しいパスポートが発行された時
- 名前・性別・国籍の変更があった時
- 状況に変化があった時
申請ににかかる費用・承認までの日数
ESTAは無料で申請ができるわけではありません。申請料金は一人あたり$14となっています。
オンラインから申し込みが可能となっており、承認されるまで約3日かかります。
この値段で入国審査のわずらわしさがなくなるなら、とてもお得だと思います。
申請方法
ESTAはオンラインから申請することができます。(申請はこちら)
申請のさいに、以下の情報を英文で入力していきます。
- 申請者情報
- パスポート情報
- 連絡先情報
- その他(渡航情報・雇用情報・伝染病や薬物・犯罪歴・テロ活動・ビザ詐欺不正など)
これによって空港での出発前手続きに時間がかかる場合があるので、時間的余裕を持って搭乗手続きをすることをおすすめします。
以上がESTAについての説明となります。
グアムに行く時は絶対に必要というわけではありません。ですが、事前に取得しておけばグアム旅行がより良いものになると思うので、ぜひ申請も検討してみてください。
では、最後に知っていると役立つ豆知識をご紹介したいと思います。みなさんは空港内でこのような電光掲示板を見たことはありませんか?
出発便と到着便が随時更新されているので、飛行機を利用する時は必ず見ると思います。
この電光掲示板には、アルファベットが2個または3個並んでいたりと、読み方がよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
このアルファベットを理解しておくと、今後の海外旅行で役に立ちますよ。
空港コードについて
空港内の電光掲示板では「IATA空港コード」「IATA航空会社コード」が使われています。
IATA空港コード(3桁)
国際航空運送協会(IATA)によって定められています。
このコードは国際線航空券・旅行会社・航空貨物代理店などで使われています。
(例)「JL8943便 成田発 09:25 グアム着 14:05 」というのをコードを使って表すと
「JL8943 NRT 09:25 >> >> 14:05 GUM」という感じになります。
IATA航空会社コード(2桁)
上記の例にある「JL」がこのコードにあたります。
このコードは国際航空運送協会(IATA)によって定められおり、航空会社を識別しています。
(例)JL日本航空 / 7Cチェジュ航空 / HAハワイアン航空 / NH全日空 / UAユナイテッド航空 / CIチャイナエアライン / TWティーウェイ航空
上記のコードの他にも、ICAO空港コード(4桁)と航空会社コード(3桁)というものがあります。
これらは、国際民間航空機関(ICAO)の規則に従って国が定めるコードです。
これは世界の空港・飛行場・管制機関などにつけられていて、主に航空管制の運行系で使われています。
日本からグアムへの直行便が出ている空港のコードは
日本からグアムへの直行便は成田国際空港・関西国際空港・中部国際空港・福岡国際空港の4空港から出航しています。
これらの空港の空港コード・グアム便が出ている航空会社のコードは以下のようになります。
<成田国際空港>
IATA空港コード:NRT
IATA航空会社コード:JL/UA
<関西国際空港>
IATA空港コード:KIX
IATA航空会社コード:7C/UA/TW
<中部国際空港>
IATA空港コード:NGO
IATA航空会社コード:UA/TW
<福岡国際空港>
IATA空港コード:FUK
IATA航空会社コード:UA
ちなみに、グアム国際空港のIATA空港コードは「GUM」ですよ。
まとめ
最後に、この記事のおさらいをしておきたいと思います。
- 滞在が45日以内であれば、グアムへの入国時にESTAがなくても問題はない
- だが、グアム渡航者には円滑に入国審査が行えるように、ESTAの申請が推奨されている
- ESTAを取得していると、入国審査時にESTA専用レーンを利用できるので待ち時間を短縮できる・I-736を機内で記入しなくて済むというメリットがある
- ESTAの有効期限は2年間(パスポートの有効期限が切れると、ESTAの有効期限も切れる)
- ESTAの申請はオンラインからでき、費用は$14/1人、承認まで3日ほどかかる
- 空港にはIATA空港コード、航空会社にはIATA航空会社コードがあり、これらを知っておくと空港内の電光掲示板をちゃんと理解できる
グアムへの旅行に行く時は、ぜひともESTAの申請もしておくことをおすすめします。
フライト時や入国審査で快適な時間を過ごすことができますよ。そして、海外旅行で使える豆知識も知っていれば、旅行がより豊かになると思います。
この記事がみなさんのグアム旅行の役に少しでも立てれば幸いです。
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